ワシントンヤシ (ワシントン椰子、学名: Washingtonia filifera) は、ヤシ科ワシントンヤシ属の1種である。別名、オキナヤシ、シラガヤシ、ロウジンヤシ、アメリカビロウともよばれる。
産地
北アメリカ原産。日本では関東地方南部以西で栽培ができる。
特徴
樹高は10 - 20メートル (m) 。葉は円形で直径は1 - 1.5 mほどあり、掌状に深く裂ける。裂片は線形で、先端が糸状に剥けて灰白色になり、繊維状なって垂れ下がる。葉柄の長さは1 mほど。花期は初夏(5 - 6月)。雌雄同株。果期は秋(10 - 11月)。園芸樹としての利用もあり、街路樹、公園樹、庭園樹などに植えられる。
近縁種にワシントンヤシモドキ(Washingtonia robusta)があり、本種とよく似ている。本種は小葉の基部(葉柄の先端)が細長く尖り、ワシントンヤシモドキでは丸味のある三角形とされるが、両種の交雑種(Washingtonia × filibusta)もあり、見分けは難しい。
ギャラリー
脚注
参考文献
- 宮内泰之 監修、成美堂出版 編『見わけがすぐつく樹木図鑑』成美堂出版、2023年5月20日。ISBN 978-4-415-33237-6。




