近親相姦の合法性(きんしんそうかんのごうほうせい)は、法域によって大幅に異なる。近親相姦が相互に同意する2人の成人の間でされる場合、コンサングィナモリー(Consanguinamory) と称される場合がある。
歴史
ヨーロッパ
1810年にフランス皇帝ナポレオン・ボナパルトは、自身が支配していたフランス、ベルギー、ルクセンブルクの近親相姦罪を廃止させた。
2012年7月9日までにドイツの同盟90/緑の党の青年部であるグリューネ・ユーゲントは、近親相姦の禁制は国家が市民の生活に介入しすぎているとして近親相姦の合法化を提言した。2014年9月24日にドイツ倫理委員会は、政府に対して兄弟姉妹による近親相姦の合法化を勧告した。2016年2月24日までにスウェーデン自由党青年団は、合意に基づく15歳以上の兄弟姉妹間の近親相姦の合法化を求める決議を可決させた。
2016年1月、スコットランド議会に近親相姦の合法化の請願が提出された。請願は、成人の合意に基づいた近親相姦(Adult Consenting Incest、ACI)は、教会とその影響下にある政府とメディアの偏狭さによって不当にブロックされていると指摘した。
2019年11月、アイルランド法改正委員会は、合意を前提とした成人の兄弟姉妹による近親相姦の合法化を検討した。
オセアニア
ニュージーランドの哲学者でヴィクトリア大学ウェリントン校教授のピーター・マンツは、同じ環境で共に成長した家族に対して性的魅力を感じる余地は最小限と考えられるが、もしそれでも兄弟姉妹が互いに恋愛感情を持ったなら、それは歓迎されるべきであるとして、近親相姦の合法化をニュージーランド議会の特別委員会に申し出た。マンツは、近親交配の影響は散発的で世代を経るごとにリスクは低くなるため、遺伝的な観点は近親相姦を禁止する十分な理由にならないと述べた。
相互に同意する成人の間で行われる近親相姦を対象にした法律
表
参考文献
関連項目
- 近親婚




