スペード (spade) は、トランプなどで使用されるスートのひとつである。カードゲームではスペードのカードが一番強いルールとしているものが多い。
15世紀にフランスのルーアンとリヨンで使われ始めたといわれている。
本来は剣の形状をしていた。ドイツではかわりに木の葉のマークが使われた。フランス式のスペードのマークはドイツの木の葉のマークに由来する。
フランス語の pique(槍)や、英語の spade(イタリア語の「spada」(剣)に由来、「鋤」を意味する spade とは無関係)は、いずれも本来の剣のマークに由来するものである。
カードのデザインにおいてスペードのA(エース)は大きな記号で表現されることが多く、内部に模様が書かれることも多い。
特徴
コントラクトブリッジなど、いくつかのゲームでは、もっとも強力なスートとされる。
スペードのAはしばしば特殊な能力を持つ。オンブルや、日本のツーテンジャックやナポレオンなどのゲームでは特に強力である。なお、明治初期以来、日本ではスペードのAのことを「スペキュレーション(英: speculation)」と呼ぶことがあるが、それが何に由来するのかは不明である。
スペードのQは、いくつかのゲームで忌み嫌われる存在として扱われる。ハーツでは非常に大きなマイナス点を持っている。またババ抜きの西洋版であるオールド・メイドでは通常クラブのQを抜き、かつ同じ色のスート同士しか合わせることができないため、スペードのQが「ババ(オールド・メイド)」として残ってしまう。
符号位置
脚注




