皆川 嘉左エ門(みながわ かざえもん、1942年3月10日 - 2018年4月3日)は秋田県十文字町(現:横手市)出身の彫刻家。自他ともに「農民彫刻家」を称する。

略歴

1942年、秋田県十文字町仁井田に生まれる。1960年に秋田県立増田高等学校を卒業、農業をはじめる。かたわら能面づくりをおこなうが、1962年より彫刻を手がける。おもに木彫を制作している。「老人百姓」「百歳のばあさま」「休耕田に佇む」などの作品は県内各地の公共施設等に展示されている。1999年には、大雄村(現:横手市)の重福寺より仁王像の制作依頼を受け、その作品は「平成の仁王」と呼ばれて注目を浴びた。

1975年11月、日展に初入選、以後、数回にわたり入選した(全7回)。なお、1987年12月には『NHK紅白歌合戦』に審査員として出場している。1992年12月、「秋田県芸術文化賞」受賞。

1988年から十文字町議会議員を4期、2003年から2004年まで町議会議長を務めた。

2018年4月3日、くも膜下出血のため死去。

日展入選作品

  • 1975年 第7回展 「吹雪の朝市」
  • 1980年 第12回展 「晩秋の老婆」
  • 1981年 第13回展 「かさ縫いの老婆」
  • 1983年 第15回展 「外□の老人」
  • 1985年 第17回展 「冬の朝市」
  • 1987年 第19回展 「晩秋」
  • 1988年 第20回展 「吹雪の朝市」

出版物

  • 1980年 『ふるさと野外展集』

脚注

注釈

参照

外部リンク

  • 秋田の魅力データベース 「農民彫刻家 皆川 嘉左エ門さん」
  • 皆川嘉左エ門アトリエ - ウェイバックマシン(2001年5月11日アーカイブ分)

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