財満 元直(ざいま もとなお)は江戸時代初期の毛利氏家臣。萩藩大組である財満氏の当主・財満元久の嫡子。 通称は孫太郎、八郎右衛門、三郎兵衛。
生涯
毛利氏の家臣である財満元久の長男として萩に生まれる。母は二宮就辰の娘であることから、毛利元就は外曾祖父にあたる。
男子が生まれなかったため、長女と婚姻した益田就之の次男・才嶋を婿養子に迎えた。才嶋は財満新右衛門久長と改名する。しかしその長女が早世し、続いて久長と婚姻した次女も早世したため、元直は三女も久長に婚姻させて、財満氏の血筋を維持することに腐心した。三女の母は和智元通の娘。
寛永7年(1630年)7月に父・元久が亡くなると財満氏750石の家督を継ぎ、以降終身、御弓頭を務めた。また組番頭にも抜擢されている。江戸において江戸番手を勤めていた寛文5年(1665年)8月10日、江戸において病没した。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 石川敦彦 編『萩藩職役人名辞典』(改訂版)石川榮子、2023年11月。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I033421775。
- 岡部忠夫 編『萩藩諸家系譜』琵琶書房、1983年8月。doi:10.11501/12212336。https://dl.ndl.go.jp/pid/12212336。
- 毛利氏 編『毛利家文庫』 23譜録《財満新三郎久張 大組》〈さ65〉、1740年。https://archives.pref.yamaguchi.lg.jp/msearch/detail_doc/7638。




