クラス83電車(KTM Class 83)はマレーシアのマレーシア鉄道公社(略称:KTMB, マレー語:Keretapi Tanah Melayu Berhad, 英語:Malayan Railways Limited)がKTMコミューターおよびスカイパーク・リンクで運行されている交流型電車である。1996年(平成8年)に運行を開始した。
概要
KTMコミューター向けに3両編成22本(66両)が製造された。現在は14編成が在籍している。現在は主にマレーシア北部およびスカイパーク・リンクで運用されている。
車体
片側3ドアのステンレス鋼製車体で、青と黄色が塗られている。ドアは外吊り式で、閉扉時にドアチャイムが鳴る。
走行機器
制御装置は三菱電機製のGTO-VVVF、主電動機は同じく三菱電機製のかご形三相誘導電動機を搭載している。
スカイパーク・リンク向けの改造
KLセントラルとスバン空港を結ぶ空港連絡鉄道、スカイパーク・リンクの開業に伴い4編成が転属され、2018年(平成30年)5月1日より営業運転を開始した。転属の際に、車内の改装や塗装変更などの更新が行われた。
機器更新
クラス83電車のうち16編成は制御装置や補助電源装置の更新が韓国の宇進産電により実施される。
編成
事故
2013年11月1日、EMU19列車がラワン駅付近の分岐で脱線した。この事故で負傷者は出なかった。先頭車と後ろの2両は分離された。その後、先頭車はクレーンで撤去され、後ろの2両は機関車で牽引された。
参考文献




